こんにちは!パーソナルトレーナーのしきです!
前回に続いて、コーヒーのお話です。
コーヒー好きの方はもちろん、あんまり飲まないと言う方も
健康効果という点で、ぜひ興味を持って読んでみてください。
前回記事をまだ呼んでいなかったら、こちらからどうぞ
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私がコーヒーを好きになった理由は
お酒の代わりを探した結果です😂
ほぼ毎晩のように晩酌をしていた私ですが
アルコールをやめたら、身体作りにどう影響があるのだろうと思い立ち
それを実践してみたんです。
その結果については別記事で書いてみようと思いますが
アルコールをやめる代わりに
「なにか楽しみとして、別の飲み物を」
そう考えた結果、前から興味があったコーヒーにチャレンジしてみることにしたんです。
もちろんTULLY’Sとか、GEORGIAとか、
缶コーヒーは飲んでいましたが
自分で豆を買い、自分で挽いて淹れて飲む、と言うことは未経験でした。
なんでも自分でやってみたくなってしまう性分(味噌とかも楽しかったですよ)なので
コーヒーも例外ではありませんでした
それで改めて、コーヒーについて学んだことを記事にしようと思います。
そしてまず最初に、
ご存じの方もいるかも知れませんが
コーヒーにまつわる面白い(?)歴史があるのでご紹介します。
罰としてコーヒーを○ぬまで飲みなさい
罰としてとありますが、どちらかというと、実験の意味が大きかったようです。
18世紀のスウェーデン、王であるグスタフ3世は
コーヒーや茶の乱用を規制する目的で、
コーヒーや茶の消費に反対する勅令を出し、これらに重税を課しました。
従わなかったら罰金だけでなく、カップやお皿も没収されたそうで。
アレクサンドル・ロスラン – Cropped from this image. See also Nationalmuseum., パブリック・ドメイン, リンクによる
えーそこまでするの(^_^;
で、さらに、コーヒー摂取が公衆衛生上脅威であると考え(ナゼだ…)
自らそれを証明するべく、生涯コーヒーを飲み続けたという・・・
ではなく、囚人に飲ませて実験とした、と言うことです。
この囚人は一卵性双生児で、双子ちゃん仲良く犯罪者だったようです(どんな家庭だったんだ)
そして一方にはコーヒーを、もう一方には茶を飲ませ続けたわけですが
監督・報告役だった二人の医師は先に亡くなり、国王は46歳の時に暗殺
結果を見ることなく、みんな逝っちゃった訳ですが
お茶を飲んでいた片割れは83歳、コーヒーの方はそれ以上生きた
というお話です。
当時の収容環境など、それこそ衛生的に良くなかったでしょうし
食事も十分とは言えなかった可能性もあります。
逆に言えば、飽食による生活習慣病の危険はなかった訳ですが
18世紀で囚人として、80歳以上まで生きるというのは
けっこう健康状態が良かったとも言えるでしょう。
今の日本人男性の平均はいってるわけですからね。
まー、この話では被験者は二人だけなので、科学手にな証拠にはなりませんが
参考として、知っておくのも面白いかなと思って紹介しました。
検索すればいろいろ出てきますので、読んでみてください。
科学的に見たコーヒーの健康効果は確実性があるの?
もうテレビでも雑誌でも、ネットでも・・・
一般常識として、コーヒーは身体に良い!
と言うことは知られていますよね。
しかし一口に「コーヒーが身体にいい」と言っても
コーヒーの ”何” が身体に良いの?とういう疑問も出てきませんか。
妊婦さんは控えた方が良いとか
前記事にも書いた様に、パニック障害の方は控えた方がいい
そんな話は沢山ありますよね。
そして調べてみると、
やはりアルカロイドとしてカフェイン、この存在が大きいのはもちろん
ポリフェノールとしてはクロロゲン酸、
この辺りが、健康面への影響があると言えそうです。
またコーヒーを落とした後に残った豆の中から見つかった
マンノオリゴというオリゴ糖も
以前紹介したように、腸内環境を良くする成分ですので
健康面への良い効果があるでしょう。
(ただしコーヒー飲料内に含まれているかは微妙です)
私は専門家じゃないし、研究者でもないのですが
探した論文などを、紐解いて見ていきます。
まず、調べてみるとよく出てくるのが、がんの予防効果です。
- 子宮体がんの発生リスクが低くなる
- 肝臓がんの発生リスクが低くなる
- 男性の膵臓がんの発生リスクが低くなる
- 女性の浸潤結腸がんを予防する
などなど。
これらは国立がん研究センターから発表されています。
そして、これは国立がん研究センターのWEBサイトですが
「コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について」
と言う記事がありますのでご紹介します。
コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 | 国立研究開発法人 国立がん研究センター がん対策研究所 予防関連プロジェクト (ncc.go.jp)
国立研究開発法人国立がん研究センター より
さらに別の論文を読んでみると
特に肝臓がんと、子宮体がんについて書かれた物がありました。
ですが色んな研究を見てみて、一様に書いてあるのは
ということでした。
つまり、
確かにコーヒーを飲むのは、がん予防に良さそうだ!
でも人によって背景が違うから、100%の効能は断言できないです。
それは確かにそうですよね(^_^;
実験でも、すべての人の習慣をコントロール下に置くことはできないのですから。
そして大事なのが、コーヒー成分はあくまで予防だとういうこと。
すでに発症している物を無くすとか、小さくするといった効果は期待できないのです。
これが漢方や薬品と違うところです。
発症している疾患について効果を出すなら、実験でもその効果はしっかりと明記されるでしょう。
ですが、予防という少々あいまいな未来予測のような部分があると
必ず効果があるとは言えないのです。
それでも、疫学的にその優位性は確認されているようなので、
コーヒー成分に、がん予防効果を期待することは、決して無駄ではないと言えると思います!
クロロゲン酸
クロロゲン酸は、何となく聞いたことがある方もいらっしゃるのでは?
コーヒー生豆乾燥物の7~10%を占めるポリフェノールです。
インスタントコーヒーでも一杯あたり、およそ55~240mg含まれています。
クロロゲン酸は、体内でカフェ酸とフェルラ酸に変化します。
因みにカフェ酸は香りや色、フェルラ酸は脳機能にも良いとされています。
結果的に身体は、この3種のポリフェノールを吸収することになり
それぞれの抗酸化作用の恩恵を受けられます。
また、あなたは「ニトロソアミン」を聞いたことがありますか?
これは現代の加工された食品に含まれたり、
胃などの酸性環境で反応して作られる発がん性物質です。
たばこを吸う習慣がある人は、特にそれを体内に入れています。
クロロゲン酸には、このニトロソアミンの生成を抑制する働きがあります。
また、農薬で知られているパラコート。
体内に入ると活性酸素種を生成して、身体を過酸化したり
肺に浸みわたって死亡を誘発するものですが
クロロゲン酸は、このパラコートによる酸化障害も軽減してくれます。
なかなかできたヤツですね
肝がん、子宮体がんへの影響
肝がん
40~69歳の日本人男女、約9万人を対象として
コーヒーを
- ほとんど飲まない
- 週1~2杯
- 週3~4杯
- ほぼ毎日
- 一日1~2杯
- 一日3~4杯
- 一日5杯以上
という風に分けて行った、10年間の追跡調査があったようです。
結果的にコーヒーを毎日飲む人は、肝がん発生率が
飲まない人の発生率の半分になったそうです。
さらに毎日5杯飲む人は、1/4になったとのこと。
上で書きましたが、飲酒量の差や、野菜摂取量の差などのも人によってあったそうですが
それらを考慮した上でも、このような結果になったそうです。
尚、詳細なメカニズムはまだ解明されていないとのことですが
クロロゲン酸などの炎症を抑える作用
↓
肝炎の進行を防ぐ
↓
肝細胞のがん化を抑制
という流れは推察できます。
また動物実験では
クロロゲン酸などの抗酸化物質が、肝臓のがん化を防いでいるのが
確認できているそうです。
ここで、カフェインは?
カフェインも肝がん化の予防になってるのでは?
という考えもありそうです。
でもコーヒーと同じように、
カフェインを多く含んでいる緑茶の場合、
緑茶を多く飲んでいる人では、肝がんの発生率の低下が見られなかったようで
ここではカフェインではなく、
コーヒーに含まれる成分に、その作用があるのでしょう
と、示唆されています。
子宮体がん
40~69歳の日本人女性、約54000人を対象に
アンケートを調査を実施。
およそ15年の間に、115名が子宮体がんになった。
という調査報告があります。
これも、コーヒーを飲む頻度をグループに分けて
分析しています。
コーヒーを週2 日以下飲むグループの子宮体がんリスクを1とすると
1 日1 ~ 2 杯のグループで0.61
3 杯以上飲むグループでは0.38 となり
発生リスクが低下していた、と言います。
これもやはり
コーヒーをよく飲む人で、
リスクが低下していたメカニズムは分かっていません。
仮説として
子宮体がんの因子(発生要因)として
エストロゲン(女性ホルモン)と、インスリンがあります。
そしてここでもクロロゲン酸が関わります。
クロロゲン酸が血糖値を改善 ↓ インスリン量が低下 ↓ 発生リスク低下
このような流れが推察されています。
もうクロロゲン酸を神棚に飾りたくなる勢いです
またコーヒーを飲まない人より、飲む人の方が
インスリンの分泌量が少ない、糖尿病の発症リスクも低い
という報告もあるようです。
これがクロロゲン酸による血糖値のコントロールによる影響であれば
カフェインの脂肪分解効果と一緒に
ダイエットにも有用と言えなくもなさそうです。
妊娠中のカフェイン摂取量
妊娠中のカフェイン摂取は、注意が必要と言われていますが
コーヒーや緑茶など、全く飲んではいけないのでしょうか。
その一つの答えとして、このような論文があります。
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200mgと言うと、コーヒーにして、2杯強程度です。
論文によっては300mgくらいまでは、目くじらを立てなくて良いよ
というものもありましたが、
私のブログでは、妊娠中のカフェイン摂取許容量は
一日あたり200mg(コーヒー約2杯)
としたいと思います。
まとめ
さて!ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
疲れたでしょう(^_^;
要点をまとめます!
コーヒーと健康まとめ
- 成分・・・アルカロイドとして、「カフェイン」
ポリフェノールとして、「クロロゲン酸」「カフェ酸」「フェルラ酸」
オリゴ糖の一種、「マンノオリゴ」(添加されている商品あり)
これらが、身体に良い影響あり! - クロロゲン酸・・・抗酸化作用,発がん性物質「ニトロソアミン」の生成を抑制
農薬「パラコート」の酸化障害を軽減 - カフェ酸・・・色や香りの要素。抗酸化作用あり
- フェルラ酸・・・脳機能改善効果
- 肝がん・・・予防効果期待できる(メカニズム未解明)
コーヒー飲まない > 飲む (リスクが半分から1/4へ)
クロロゲン酸抗炎症作用 → 肝炎減少 → がん化抑制 - 子宮体がん・・・予防効果期待できる(メカニズム未解明)
コーヒー飲まない > 飲む (リスクが約4~6割減)
クロロゲン酸血糖値改善 → 発生因子のインスリン分泌低下 → 発生リスク低下 - 妊娠中の摂取量・・・一日あたり200mgまで(当ブログ調べ)
はい!
と言うことで、コーヒーの健康への影響を書いてみました!
もちろん、これが全てではありません!
コーヒーの科学的効果は、調べればまだまだあります。
そしてもう一度、大切なことを言います。
コーヒー成分はあくまで予防である!
薬や漢方とは違い、発症してから飲むのでは意味がない!
飲み過ぎは逆効果になる!
これをぜひ忘れずに
あなただけのコーヒーライフ、コーヒータイムを楽しんでください!
今回の記事ではここまでとしますが、
今後も、コーヒーについてはもっと書いていくつもりです!
こんなこともあるよ!とか
これについて調べてまとめてほしい!
などなど、
あなたの疑問があれば、ぜひコメントいただけるとがんばります
少しでも参考になれば嬉しいです
ということで
今日もお読みいただき
ありがとーございましたー!!
それじゃ
行ってらっしゃい!(^^)/✨️
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