【もう何もやりたくない!】パーソナルトレーナーとして本音を語ります!

しき

こんにちは。
農作物筋トレブロガーのしきです。


ブログを始めた当初や、会社を辞めてすぐの頃の私の記事は、振り返ってみると

やっぱりといいますか、もちろんとっても大切なことだと考えていますが

メンタルだったり、心の持ちようについてだったりを書くことが多かったように思います。

ここ最近は、トレーニング関係、ダイエット関係

はたまた、畑仕事だったりと、「今」についての記事が増えてきました。

少しずつ、少しずつ、

今の環境に慣れさせ、生活習慣を造り、自分の生き方を創造していく

そんな未来が見えてきた?

今は、こんな心境です。

目次

会社員を辞めたことは良かったのか

私は高校を卒業してすぐ、上京しました。

それからずっと20年間地元を離れ、14年間、同じ会社で会社員をやっていたのですから

その生き方と言うか、スタイル、ルーティンが身体に染み付いて

退職から3ヶ月経っても、まだ脳のどこかで

以前いた会社や、知り合った人たちのことを考えたりします。

「本当に辞めてよかったのだろうか・・・」

最初の1ヶ月は、そんなことばかり考えていました。

今では

そこまで考えることは、ほぼありませんが

「それじゃあこの先、自分の身一つで、起業したり生活していけるのか?」

という未来に対する不安、恐怖は、ないわけではありません。

正直に言えば、なれるなら今からでも、

何処かの会社員になった方がよっぽど精神的に楽だろうなと思います。

ですがそれでは、会社を辞めた意味がありません。

会社を辞めたことに意味を持たせるためでもありませんが

そもそも私は、パーソナルトレーナーとして、独立したかったんです。

ですから、会社を辞めたこと、その事が良いとか悪いとかではなくて

後悔はないし、自分の人生に必要な”選択”をしたということだと、考えています。

私がパーソナルトレーナーを選んだ理由

そもそもの話ですが

なぜ私がパーソナルトレーナーをやるのか。

それは、この仕事が、もう、むっちゃくちゃ好きだからです!

なろうと決めたのは19歳の時でした。

トレーナーの専門学生でしたが、卒業後の進路を決める際

人体に対する勉強・知識量が足りないと思っていました。

そこで、トレーニングのみならず、外傷を負った人への評価やアプローチ

日常生活へ復帰する間のケアや、その期間のトレーニング、コンディショニングなどを学ぶことで

ただ筋トレを教えられるトレーナーではなく

痛みの改善から、身体機能向上を目指せるトレーナーになろうと考えました。

そして、小学4年生から高校3年まで柔道をやっていたことから、外傷治療の国家資格である、

柔道整復師を選び、3年かん学業の後免許取得、そのまま会社に入れていただき、現場経験を積んできました。



その間も、知り合った患者さんやクライアントさんに、トレーニングを指導をし

パーソナルトレーナーとしての経験も積んでいました。

そんな中で遭遇した、ある出来事が

今も、これからも、私がパーソナルトレーナーをやる大きな原動力となったんです。

それは、患者さんでもあり、トレーナーとしてのクライアントでもあった

ある高齢女性との出来事でした。

大好きな歌を歌いたい

当時90歳ほどのさち子さん(仮名)は、私がよく見させていただいていた患者さんでした。

脊柱菅狭窄症(背骨の中の神経が通っているトンネルが狭くなって、痺れや痛みなどを伴う)を患っていましたが、

通院により、ちょっとずつ、ちょっとずつ改善していくさち子さん。

一人で歩いて電車に乗り、病院へ行けるほどの元気さを持っていました。

そんなさち子さんが、ある時私に、トレーニングを教えてほしいと言ってきたんです。

理由を聴いてみました。すると



「私は歌が好きで練習しているんだけど、今度歌の会があるから、そこで歌いたいの。

だけど、一曲が5分くらいあって、ずーっと立っていなきゃいけないの。

だから、歌っている間の5分間、自分の脚で立ってられるように、運動を教えてほしいの。」

普段はご自分で外出されていますが、それは押しぐるまを使ってのこと。

歌を歌っている間は、自分の脚のみで立ち続けなければならない、とのこと。

また、壇上への上がり下がり、歌うポジションまでの歩行移動も考えると

もう少し、ハードルが上がります。

そしてなにより、歌っている間の姿勢保持。

狭窄症を抱えているさち子さんは、狭窄症特有とも言える前かがみの姿勢になりがちでした。

施術によって、ある程度は改善しつつあるとは言え、それを自力で支え続ける下半身の筋力が、まだ足りていませんでした。それでも


「もう年齢から言って、みんなの前で歌うの最後になるから、なんとか頑張りたいの。」


こんな熱意をもったお願いされたら、あなたは断れますか?

私には無理でした。

本番までは5ヶ月ほどあったと思います。

二人で頑張ろうと、そう決めた時の、さち子さんの嬉しそうなお顔が忘れられません。

順調だったトレーニング

私は会社員でありましたが、現場を任せてもらえるという幸運な立場でした。

さち子さんとの約束も、そんな中での話でしたので、私も力になれると思い、快諾しました。

さち子さんの体力も考え、

狭窄症の治療は、本人の来られる時に、

立位保持の運動は、週にやっても2回位から始めましょうということになりました。

最初の2ヶ月ほどはコンスタントに運動ができ、立っていられる時間も

最初は90秒位が限界だったのが

倍の180秒まで伸びるようになり、

これならいけるんじゃないか!?

そんな希望が二人の間にありました。

もちろん、腰が張る感じがするとか、脚がしんどいっていうのはあります。

それでも明らかに、立位を保つ時間は長くなっていきました。

そんな順調にすすんでいたある時

私は人事異動の話をもらいました。

当時の私は抗うことなく、異動となりました。

これまで関わらせていただいた患者さんとも、あまりお会いできなくなりました。

それは、さち子さんとの間でも、例外ではありませんでした。

それでも、熱意をもって取り組んでいたさち子さんは、

腰の施術はできないけど、運動だけでも一緒にお願いしたい!

私の業務が終わる時間を待って下さって、それから運動をやったのです。

もうこれには感激でした。

こうしてさち子さんは、240秒、実に4分間自力で立ち続けることが出きるまでになりました。

姿勢も以前より起き上がり、股関節の筋肉をしっかり使って、立ち続けることが出来ていたのは、

本当に努力なされた結果だと思いました。

体調を崩されたさち子さんの言葉

とても順調に見えていたさち子さんでしたが、

次第に、私が時間の都合を合わせにくくなっていた事もあり、

一緒に運動が出来る時間が減っていってしまいました。

そんな中、さち子さんが体調を崩されてしまいました。

癌でした。

結局、そのまま運動は中止となってしまいました。


結果的に、歌うことを諦めてしまったさち子さん・・・

この時は、さち子さんも私も、気持ちをどこにぶつけてよいのか分かりませんでした。


私は

「せっかくここまで頑張って、本当に出来る姿が見えてきたところなのに」

本当に何ていうか・・・

正直、やってきたことが水の泡になって消えていってしまう

そんな感覚でした。

それでも、さち子さんは、私にこう仰ってくれました。


「これは天命なんですよ。なっちゃったものは仕方がないんです。受け入れるしか無い。

歌えないのは残念だけど、やれるところまでやったんですもの。

それに、どんどん立てるようになったじゃないですか!あれは本当に先生のおかげですよ。


どんどん出来るようになって、こんなに出来るようになるなら、もっと早くやれば良かったですよ。

それに”ああ、本当に歌えそうな気がしてきた”そう思えたのも、

一緒に頑張らせてもらえたからです。」


それから1年ほどして、さち子さんは旅立たれました。

その間も元気でおられましたし、私とも関係は良いまま続いて、

リハビリの相談や、なんでもない世間話もよくさせていただきました。


それでもやっぱり、私の心の中には、

あの目標達成が叶わなかったという残念な気持ちが引っかかり続けていました。

「今からでも、もう1回やらない?」

何度、そう提案しようかと思ったか分かりません。

でもそれは、私自身の不完全燃焼を押し付けるものでしか無く

ご本人が仰る「天命」とやらを受け入れたさち子さんには

それは野暮な言葉でしかなかったでしょうね。

さち子さんに教えてもらったこと

さち子さんとの出来事で、私は確信したことがあります。

それは、「目標に向かって行動すると、変化が起こる」ということです。

さち子さんは90歳を過ぎていました。

腰も痛い、膝も痛い、それでも自分の力で立って好きな歌を歌い切りたい!

彼女のバイタリティは、年齢などただの数字でしかないと、教えてくれました。

痛みや苦痛も、超えられるものと、教えてくれました。


「ああ、理論的に分かってはいたけど、90歳でも本当に筋力は伸びるんだ」


眼の前で変わっていくさち子さんを見て、私はそう思いました。

もちろん、身体を支えるために、

膝、股関節、立ち幅、目線など

立位を保つため、効率を良くするための関節のアライメント(いわゆる姿勢)を作ったうえで、

筋力を最小限で最大に発揮する

これによって、うまい具合に筋肉が力を発揮してくれた、ということもあります。

闇雲にスクワットさせたとかじゃないので、そこはご理解ください。



でも変わるんです。

変われたんです。

これにはやっぱり、本人の「歌いたい!」という気持ちが強かったから

運動も頑張れたし、私もそれに応えようとして、

指導させていただきながらも、もっといい方法がないかと勉強を重ねたりしてできた

二人の合作だと思っています。

ただの足し算じゃない、二人の気持ちが掛け算によって何倍にもなり

結果、病によって願いは叶わなかったけれども

確かな変化を起こせたんだと思います。


目標は達成できなかった。こればかりは覆しようのない事実でした。それでも

「目標に近づいて変化していった」

これも揺らがない事実です。

私はこの過程を楽しむ事もまた、人生において必要なことだろうと思うようになりました。

あなたの「やりたい!」を支えたい

私もいま38歳になりましたが、なりたい姿、やりたこと

本当にたくさんあります。

それら全部やるつもりです!



ちょっと言い過ぎになるかも分かりませんが

この日本という、めちゃくちゃいい国に生まれただけでもラッキーだし

五体は満足、なんなら太りやすいから気をつけなきゃいけないくらい元気なわけです。

そもそも人間に生まれてる時点で、本当にラッキーなのでは!?

ってくらい思っています!

だから、どうせいつか死ぬなら

死ぬ時に、やらなかった後悔だけはしたくないんです。

この考えをあなたに押し付けるつもりは、これっぽっちもありません。

人には人の考え方や、ペースがあるからです。

それは大切にしたほうが良いと思っています。



では

あなたには「ないたい!」「やりたい!」はありますか?

「ない」と答える方も多いかと思います。

私はそれもいいと思います。

誰しもがやりたいことを持っているとは思いますが

分かっているかどうかは別です。


ただ、やりたいこと、なりたい自分がいながら

「どうやって良いか分からない」

「いまの苦しい状況から抜けられない」

そんなあなたには

誰かのサポートがあって良いかも知れません。


もちろん相談相手やトレーナーが、私じゃなくてもいいんです。


私も大変ありがたいことに

多くの素晴らしいトレーナーや、治療家の先生と仲良くさせていただいています。

私より素晴らしい人はたーくさんいらっしゃいます。

あなたのその思いが叶えば、どんな人と関わろうが、それは素晴らしいことと思います。


でも

もし

いま一人で悩んだり、迷ったりしているなら

出したいのに、その一歩が出せないのなら


この記事を読んでくれたのも何かの縁かも知れません

私のところで踏み出してみてみませんか。



背中は押しません。

背中を押すのは、あなたが変わった後の話です。

最初は少し、手を引いてさし上げます。

一緒にやってみよう👍️

そんな感じで。

おわりに

実はこの”さち子さん”との出来事は

今まで誰にも話したことがありませんでした😅

なぜだかは分かりません。

なんだか、あまり人に言う話でもないと思っていたのか・・・

いやいや、そもそも人に話そうとも思っていませんでしたので

今回、このブログで書いたのが、初めて人に対して語る

さち子さんとの思い出でした。

読んでくれたあなた、ありがとうございました✨️


やっぱり私は、パーソナルトレーナーという仕事が好きです。

もうこれ以外はやりたくないとすら思ってます(笑)

自分でこの記事を書いてて、改めてそう思いました。


情熱を注げるものとして、私はこの仕事、ずーっっとやっていきたいですね!

需要があり続ける限り😂


いつかあなたと出会えたら

がっつりトレーニングして(笑)

一緒に変化を起こしていきましょうね💪😁



”今日が一番若い日”

”心のコンパスに従おう!”

ワクワクする人生を歩んでいこうじゃあありませんか!

ということで


今日もお読みいただき

ありがとーございましたー!!

それじゃ

行ってらっしゃい!(^^)/✨️

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

しきのアバター しき 農作物筋トレブロガー,トレーナー,治療家

群馬県出身。38歳。治療家,パーソナルトレーナー,食育研究,柔道整復師専科教員,柔道四段。15歳でウェイトトレーニングを始め、高校卒業と同時に上京。パーソナルトレーニング、柔道整復師の免許を取得する。14年間の会社員時代に、接骨院、介護施設などでの治療、リハビリ、介助、運営を学ぶ。その後独立し、トレーニング・治療・リハビリの経験・知識を組み合わせたパーソナルトレーニングを指導する。身体だけでなく、わくわくした人生を送ってほしいという思いから、ブログ”わくしきぶろぐ”を立ち上げる。

コメント

コメントする

このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシー および 利用規約 に適用されます。

reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次